あいかわらず栗本薫について悶々とする日々。
ああ、誰かと語り合いたい。リアルタイムでグインを読んでて今も読んでるよ、と言う人いませんか。いねーか。
グイングイン言ってますが、初めて買った栗本は「翼あるもの」のハードカバーでした。初版よ、初版。下巻が好きで、何度読み返したかわからないくらい。
「真夜中の天使」もハードカバーで持ってる。まだ高校生(をを!)だったからー、親にばれないよう隠し持ってましたよ。
「ぼくらの時代」も高校時代に読んで、グイン読み始めたのは社会人になってからだから、まあ年季の入ったファンと言っていいですよね。
ぶっちゃけ、青春の一ページを捧げた作家だから、ここ10年くらいの「グイン・サーガ」の惨状は…それでも読んでますけどね。
オタクで腐女子なグインファンは「もー、どうなってんのよ。どうすつもりなのよ!」と怒ったり悲しんだり同志と語り合ったりしてりゃいいけど、一般のこっちの世界のことなんか何も知らない純情なグインファン(いるんか、そんなの)が、今の「グイン・サーガ」を果たしてどう思っていたのか、それにすごく興味がある。
そして、夫でありプロデューサーでもあった今岡氏が、あの「グイン・サーガ」をどう思っていたのかもヒジョーに気になるところです。
マンガだったら「ああ、このマンガ家さん、すっかり一時の勢いがなくなったな。枯れちゃったな」と思うことはままあるのですが、小説にだってそれがあるんだなあと思うほどには、私は長く栗本薫を読んでいたんです。
記憶を辿ってメモしてみたら、多分リアルタイムで読んでいたのは24巻の「赤い街道の盗賊」まで。発行年は…1986年!?え、それでも23年も前なの!!!?? 「ヴァラキアの少年」も同じ年に発行だから、やはり私のグイン歴は1986年で一度止まってるらしい。「小説道場」はしばらく読んでたけど…そうか、そんなになるのか…
1986年前後になにがあったかというと、ご長男が産まれたのがちょうどその頃。舞台を始めたのもこのころ。本人的には順風満帆、絶好調じゃなかろうか。でも昔からの読者が離れ始めた時期でもある…なにやら興味深いな。
ここしばらくいろいろ検索してて、今さらながらに栗本薫がネットで叩かれたり、2ちゃんに専用スレッドが多数あったことを知って、ちょっと驚きました。叩かれてたことに驚いたわけではなく、まだ彼女を叩いてる人がこんなにたくさんいるってことに。
私はすっかり「あの人は今」扱いされてるもんだと思っていたのですが、ウォッチされるほどには時の人だったんだ。てか、公式サイトの「神楽坂倶楽部」が突っ込みどころ満載だから、ウォッチャーにはたまらん人材だったのか。
その公式サイト、今はまだ見られますから興味のある方はどうぞ。すごいですよ。何がすごいって、何もかもが。見れば判るけど。
色といいレイアウトといいフォントサイズといいリンクの貼り方といい…もうどこから突っ込んでいいのやら。薫さん(この場合は梓さんか)ご本人が作ってるのね?そりゃわかるけどさ。わかるけどこれはあまりにも!
彼女のまわりには絵心のある人も大勢いるはずだし、ご本人だって一時はマンガ家をめざしていたハズ。事務所の人とかハヤカワの担当とか、誰もなにも言わなかったの?プロのデザイナーに任せろとは言わないけど、10数年前の私だってはじめて作ったホムペの見た目は、あれよりはあきらかにマシでしたよ。
ファンからは「読みにくいからなんとかならないか」という意見もあったらしいけど、ご本人は「どこがどう読みにくいのか言ってもらわないとわからない」とご立腹だったらしい。いや、だからそういうレベルじゃ…
もちろんすごいのはデザインだけでなく、その内容(日記)もなんだけど。でも過去ログはもう見られなくなってる。
あれだけ交友の広かった人なのに、リンクのページが寂しい。晩年の彼女のまわりには、もはや信者といってもいいくらいの妄信的なファンしかいなかったんだろうか。ニフのパティオにずいぶんとハマっていたし、そりゃそういう場には信者しかいないからなあ。
グイン・サーガのあとがきにくりかえし書いてたよね、「いろいろ言う人もいるけれど、今のグインのほうが昔よりおもしろい、という人もたくさんいる」って。批判に対してはかなり敏感になってたように思える。私も500円読者と言われるかな。あ、ブクオフで105円で買ってるから105円読者?(しかも本人に印税が入らない)
でも、私はやはり栗本薫が好きです。以前のエントリに「私を構成してる細胞の一部」って書いたけど、ホントにそうだと思う。だって10代の終わりから20代前半までを蜜月のように一緒に過ごした作家だもの。
こんな作家にはもう二度と出会えないと思います。
ノスフェラスの荒野を、イドの谷を、レントの海を、アルゴスの草原を、私は彼らと一緒に旅しました。ルードの森で焚き火を囲み、黒曜宮でケイロニアワルツを踊り…
私の旅は終わってしまったけど、それはそれはとても楽しい旅だったよ。
ああ、でもやっぱりこれが未完なのはなんとも勿体ない。
誰か解体して再構築して100冊でキレイに完結させてくれえぇ。
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