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2008年10月 7日 (火)

本日の三冊と…

「闇の子供たち」梁石日

ノンフィクションかルポものとしてなら大変読み応えのある興味深い内容なのですが、「小説」としてはどうかなあ。
文章にクセがあり、翻訳物の海外の小説のような印象。主人公の性格、外見、背景の描写がまったくないため感情移入できない…キャラが立ってない。主人公(音羽恵子)が日本人である必要性がわからないし、この人の行動が突飛で感情的すぎる。
ひとつの場面で「視点」がコロコロ変わるため、いったい誰の目から見た物語なのかわかりません。高等テクとしてわざとやってるようにも思えないんですが。
そして、どうもあちこちに「んー??」と思う日本語が…たとえば「路地の糞詰まり」という表現が何度か出てくるんですが、これって「行き止まり」「袋小路」のこと…だよねえ?そういうスラングがあるんですか?私が知らないだけ??
そういうことが気になって全然集中できませんでした。うーん、消化不良…

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「老親を棄てられますか」門野晴子

笑って泣ける介護問題の本かと思ったら、かなり違かった。この作者はフェミニストの人なのかなあ(解説が田嶋陽子。うー、強烈)。フェミやジェンダー系の人の文章はみんな文体というか、テンポが似ているのは何故なんだろう。なんというか…攻撃的で、読んでいるこっちが辛くなる、いたたまれないカンジ。大団円といえるラストだけど、モヤモヤだけが残ってしまった。うう。

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「不美人論」藤野美奈子・西研

女性の外見の美醜についての、女性漫画家と男性哲学者の対談集ですが、これは面白い!涙なしには読めません。女性を外見で判断することは悪だと言われても、実際私たちはそういう世界に生きているわけで、じゃあそこでどう自分の居場所を確保すればいいのか。男の「モテない苦しみ」なんて、ブスの苦しみに比べたら屁でもないよね〜。
読めば元気になれる本です。


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緒形拳が亡くなってしまった…

私にとっての緒形拳は、NHKの大河ドラマ「黄金の日日」の秀吉。
1978年だから、ちょうと30年前なのね。「黄金の日日」は、根津甚八が石川五右衛門役だったりして、そりゃ夢中で観た覚えがあります。

信長の臣下時代は、主人公助左(すけざ)の良き理解者であった秀吉は、権力を手に入れると次第に助左たち堺の商人に弾圧を加えるようになるのですが、その変貌ぶりが凄くて。
血を吐きながら布団の上に倒れる絶命シーンは壮絶でした。


「ナニワ金融道」の社長役もイカしてた。大好きな役者さんでした。
合掌。

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